BLOG 2017
2017年
12月
24日
日
オールローズギター③
オールローズギター、
今日からボディ製作の様子をご紹介です。
ご存知の方も多いと思いますが、
今年はこのローズウッドを取り巻く環境が激変してしまった年になりました。
これまではブラジリアンローズウッドをはじめ、数種に限定されていたワシントン条約の規制が、
ローズウッドが属するマメ科ツルサイカチ属の樹木全体を対象としたものに変更されました。
つまり今後は、ローズウッド全種の輸出入に制限がある状態ということになります。
規制にはレベルがあり、多くのローズウッドが付属書3類ということですので、
速やかに取引が禁止されるものではありませんが、
ローズウッドの流通が今後激減することは間違いありません。
そんな中で頂いた今回のお話でしたので、
今回はただローズウッドでギターを作る、と言うだけでなく、
ローズウッドという木材自体を堪能していただけるよう、いろいろ試行錯誤しながら進めさせていただきました。
というわけで、ボディ製作の最初は、
花形であるトップ材の製材から取り掛かります。
2017年
12月
13日
水
オールローズギター②
菊川ハンドメイドギターショーにてお披露目させていただいたオールローズギター、
その後ちらほらお問合せを頂くのですが、
そういえばしっかりとご説明をしておりませんでした。
このギターはデジマートマガジンさんの人気コラム
の特別企画として当工房に製作のご依頼を頂いたもので、
つまり私は下請けです。
下請けにしてはかなり、いや完全に好き勝手やらせていただいてしまいましたが、
販売についてはデジマートマガジンさんのコラムにて詳細が発表されますので、
おそらく今月末に更新されますコラム最新号をお待ちください。
前回のブログで荒製材の様子をご覧いただきましたので、
今日からいよいよ製作に移ります。
ちなみにオールローズギターですから、
今後写真の色味はず~~っと一緒です。
覚悟の上ご覧ください。
2017年
12月
05日
火
オールローズギター①
今年の大きな目標でありました菊川ハンドメイドギターショーも無事終わり、
また溜めこんでしまったリペアに没頭する日々を送っています。
そのギターショーでお披露目させていただいた当工房の新作、
オールローズTetra。
きっかけは7月にかかってきた1本の電話でした。
あ、いや、メールだったかな?
「インドローズの大盤を見つけまして、それを使ったオールローズギターを作ってくれる方を探しています」
ご連絡下さったのは、デジマートマガジンさんコラムでもおなじみの
オールローズ!!
そんな面白そうな話、断ったらご先祖様に怒られます。
仕事はパンパンだったけど、その分夜なべすれば良いじゃあないかと自分に言い聞かせ、
即やりますとお返事をさせていただきました。
この無計画さ、自営業万歳です。
と言う訳で、
そのやりとりからわずか1週間後、
FINEWOODさん自ら工房に運んで下さいましたのがこちら。
2017年
11月
19日
日
Y.O.S.オリジナルピックアップ
11月も下旬にさしかかり、急に寒くなりましたね。
菊川ハンドメイドギターショーが行われる25,26は、
週間予報ではそんなに悪い天気ではなさそうです。
今日もまたそのハンドメイドギターショーに出展させていただく楽器の紹介。
ただし、ご注目頂きたいのは楽器本体では無く・・・
2017年
11月
15日
水
オーダーレスポール完成
菊川ハンドメイドギターショーまであと10日!
先週ご納品させていただいたばかりの個人様オーダーレスポールも、
菊川ハンドメイドギターショーに展示させていただくことになりました。
木工の様子は先日までにたっぷりとお届けしておりますので、
今日は塗装から完成まで一気にご覧ください。
2017年
10月
01日
日
Y.O.S.流レスポール作り③
1週間後くらいに、
大きな発表が一つあります。
皆さん11月の25,26あたり、開けといてね。
お楽しみに~。
さぁ、今日はレスポール作り3回目。
前回、前々回ご覧になっていらっしゃらない方は、
是非こちらからご覧ください。
前回、
ネックの作業が途中なのに、
突然ボディ作業に取り掛かりました。
今日は大事な大事な
ボディとネックのジョイント部分の加工を進めていきます。
2017年
9月
23日
土
Y.O.S.流レスポール作り②
ちょっと時間が空いてしましましたが、
レスポール作り第2回目です。
前回をご覧になっていらっしゃらない方は、
是非こちら(Y.O.S.流レスポール作り①)もご覧ください。
今日は地味ですが、
重要な作業の連続です。
2017年
9月
10日
日
Y.O.S.流レスポール作り①
今当工房ではエレキギターの代表2機種、
ストラトキャスタータイプとレスポールタイプをほぼ同時に製作しています。
偶然にも同時期に、別々のお客様よりオーダー頂いたものです。
前回まで2回に渡り、ストラトキャスタータイプのネック作りの様子をご紹介して参りましたので、
今回からはレスポールに移ります。
この2本、同じエレキギターでありながら、作り方が全然違います。
どちらが良い、悪いではありませんが、レスポールタイプは手間がかかります。
その差はちょっとどころではありません。
前回までのストラトネックのエントリーも是非ご覧いただいた上で(ストラトネック①、ストラトネック②)
私ならではの神経質なレスポール作りをお楽しみいただければと思います。
まずは指板作りから。
2017年
8月
16日
水
ストラトのネックを作る②
前回のエントリー(ご覧になっていらっしゃらない方は是非こちらから!)で板材から指板接着後のサイドポジション入れまでご紹介いたしました、
オーダーストラトタイプギター用のネック。
今日は一気に塗装前の木工作業完了までをご覧ください。
ハンドメイドの本領はここからでございます。
2017年
8月
11日
金
ストラトのネックを作る①
今日から2回にかけて、
ストラトキャスタータイプのネック製作の様子をご覧いただきます。
私は自分で「ハンドメイド」でギターを作っている人間だと思っていますが、
そもそもどこからどこまでが「ハンドメイド」なんでしょうか?
たまに勘違いされる方がいらっしゃるのですが、
私は何も、のこぎりと鉋とノミで木を削り、
ハケでニスを塗ってギターを作っているわけではありません。
機械、バリバリ使ってます。
ただ当工房に設置している機械は、
量産向けのものが全くありません。
鉋やノミで木を削る時と同じく、
技術が無ければ上手に扱えない機械ばかり。
鉋やノミと同じで、
機械を通じて木の硬さや癖などを感じながら、
その材や目的に合わせて都度加工方法をアレンジしながら作業を進めています。
それぞれの工程で無駄とも思えるコダワリを詰め込みまくっていますが、
それを全部書いてしまうと大連載になってしまいますので、
画像と行間からそれらを感じ取っていただければ幸いです。
2017年
8月
06日
日
ストラトとレスポールともう1台
6月から増え続けていた修理お預かり品、
7月いっぱいかけて集中的に作業をさせていただきまして、
現在はほぼ通常の納期でご返却が可能なところまで落ち着いてきました。
今お預かり中の楽器も1つ1つしっかりと作業をさせていただいておりますので、
ご返却まで今しばらくお待ちください。
このところあまりに修理ばかりしているので、
危うく自分が楽器を作る人間であることを忘れそうになりましたが、
ある日突然こんな材が工房に運び込まれてきました。
2017年
7月
11日
火
ヘッドもげgibsonの修理
今年ももう下半期に突入。
早い。早すぎる。
やらなければならないことが山積みです。
いろいろお待たせしている方々すいません。
頑張ります。
それにしても4月の工房移転以降、
これまで以上にリペア工房化している当工房。
以前はリペア:ギター製作:エフェクターの比率が8:1:1くらいでしたが、
ここ2か月は
ほぼ10:ほぼ0:0です・・・。
今後のことも踏まえ、正直いろいろ悩んでおりますが、
皆様のご迷惑にならないよう、そろそろ今後の方針を定めなければなりません。
また近いうちにご報告させていただく予定でおります。
そんな当工房、
設備的にはギター製作が可能なものがそろっておりますので、
リペアのご依頼も大掛かりなものが多く寄せられます。
その中でも定期的にお預かりする、ネック折れ、ヘッド折れ修理。
特に今回のものは、かなりの重傷でございました。
2017年
6月
17日
土
ジャンク寸前ベースをレストア
お客様に対してのっけから失礼なタイトルで恐縮ですが、
工房にお持込頂いた時の状態は、まさにジャンク品。
今回はそんなベース(の形をしたもの)を
楽器として復旧させるレストア作業をご依頼頂きました。
2017年
6月
09日
金
新品Gibsonを万全にセットアップしてみる
私の仕事柄、
お預かりするギターのほとんどは何かしら問題を抱えているもので、
自分が作ったものでなければ、
新品のギターを拝見することは少ないです。
今日のお相手はその「新品」ギター。
まだお店に並ぶ前の状態です。
今回は某楽器店さんからのご依頼で、
「メーカー出荷」の状態を、
さらに私が細部までセットアップさせていただき、
その楽器のポテンシャルをフルに発揮できる状態で、
店頭に並べましょう、という企画です。
2017年
5月
11日
木
ボリュームポットの選び方
工房リニューアルオープン記念のキャンペーン、
第1弾(無料セットアップ)、第2弾(限定HATAノブセット)共に大変ご好評いただきまして、
ご来店いただいた方々、お買い上げいただいた方々、誠にありがとうございました。
こういったキャンペーンって今までやったこと無かったんですが、
こちらの準備等イレギュラーな負担はあれど、
また新しいお客様との出会いのきっかけにもなり、
私も貴重な経験をさせていただきました。
楽しかったので、また何かやります。
今日のブログは前回のナットのお話に引き続き、
需要の多いリペアシリーズ第2弾!(今後シリーズが続くかは神のみぞ知る・・・)
ボリューム(トーン)ポットの交換をテーマにしてみたいと思います。
2017年
5月
03日
水
ナットは大事
工房リニューアルオープン記念の無料セットアップキャンペーン、
残すは5/7(日)のみです。
まだ遅い時間帯に少し空き枠がありますので、ご希望の方は是非コンタクトページよりご連絡下さい。
そのキャンペーンもあり、
リニューアルオープンから3週間で50本以上の楽器を触らせていただきました。
そんな中印象的なのは
「ナットが万全の状態のギターって少ないなぁ」ということ。
そこで今日はそのナットについて
少し掘り下げて考察してみたいと思います。
2017年
4月
26日
水
新工房いろいろ
工房リニューアルオープンから今日で2週間。
おかげさまで、想像をはるかに上回る数のお客様にご来店いただいております。
ありがとうございます!
もうご接客とリペアに追われ、
ブログ更新の時間もなかなか取れません(ということにしてください・・・)が、
ふとスマホの写真を見てみると、
この2週間の間も意外と?ちゃんと仕事をしていた様子です。
その中で印象的なものを
さらっとご紹介。
2017年
4月
11日
火
新工房をご紹介②
いよいよ明日4/12、新工房がオープンします!
と言いつつも、
当工房はあくまでギター修理・製作工房。
小売店ではございませんので、
オープニングセレモニーがあるわけではなく、
朝一よりご予約いただいているお客様お一方ずつ、
移転前と同様丁寧にご対応させていただきます。
おかげさまで多くのお客様にお問い合わせを頂いておりまして、
16日(日)まではご予約で大分埋まってまいりました。
まだ各日とも多少空きがございますので、
ご利用をご検討中の方はコンタクトページよりお早目にご連絡下さい。
ご予約が入っていない時間については、
営業や買い出し等で工房を空けてしまうこともございます。
ふらっとお立ち寄り頂く場合も、
お電話で営業状況をご確認いただくと確実です。
恐らくお車でご来店いただく方が多いと思いますので、
今日のブログはY.O.S.ギター工房へのアクセスをご案内。
まず場所をおさらいしてみましょう。
OK.Google.
2017年
4月
04日
火
新工房をご紹介①
トップページやSNSでもご案内申し上げた通り、
ようやく工房業務再開の目途が立ちましたので、
4/12よりリペア・カスタマイズの新規ご依頼受付をいたします。
休止期間は皆様に大変ご迷惑をおかけいたしました。
と、2日前にアナウンスさせていただいてから、
既に沢山のお問い合わせとご予約を頂戴いたしておりまして、
あらためて皆様からのご愛顧に感謝するとともに、
業務再開に向けて大変身の引き締まる思いです。
そして、
約1か月に渡って旧工房より少しずつ物を運び入れながら、
作り上げて参りました新工房も、
ようやく形になって参りました。
今日は、おそらく私の滞在時間が最も多くなるであろう、
木工作業室と設備を簡単にご紹介させていただきます。
2017年
3月
25日
土
ストラトにEMGピックアップを
明日3/24(日)は、
本年2回目の店頭リペア・メンテナンス相談会 at すみやグッディ藤枝店さんです。
お時間はいつも通り13:00~19:00。
ご予約不要ですが混雑する場合もございますので、
お時間には余裕をもってご来店下さい。
このリペア会の日程を打ち合わせさせていただいたのは、
年始のタイミングだったのですが、
その時には、
「まぁ3月末だったらさすがに工房移転も終わってるだろ」
と考えていたのですが・・・・
結果、まだ全然終わってません!
少しずつ作業出来る環境は整ってまいりましたが、
いかんせん私凝り性なもので、
どうも細かいところに時間を使い過ぎています。
というわけで、
一般の修理受付再開は4月の上旬ころになりそうです。
明日のすみやさんリペア会も、
ご相談いただく内容によっては、
納期までに大変お時間を頂いてしまうものもあるかもしれませんので、
予めご了承ください。
今日のブログは、
工房移転前に承ったピックアップ交換のご依頼。
ただピックアップを変えたいだけなのに、
木工やらなにやらいろいろ手間がかかるパターンのご紹介です。
2017年
3月
17日
金
オーダーテレキャスター完成
現在当工房は
静岡県島田市移転作業の真っ最中。
その前にご返却しなければならない多くのリペア品や
生産休止前最終ロットのSmoggy Overdrive、
さらには確定申告期限に追われつつ、
花粉に日々の体力を奪われ続ける2月3月・・・。
気が付いたら、
前回のブログ更新から1か月以上経過しておりました(滝汗
今日からまた気を取り直して(本当か?
いろいろな非日常をご紹介したいと思います。
あ、今更ですが、
ウェブサイトリニューアルしています。
まだ更新しきれていないコンテンツもありますが、
是非ご覧ください。
さぁ、久しぶりのブログはまず、
これを紹介しないわけには参りません。
2週間ほど前に納品させていただいた、
個人様のオーダーギターです。
2017年
2月
10日
金
Y.O.S. "Tetra" 完成
当工房節目の年の記念すべきニューモデルギターが完成しました。
今日はうんちく少なめ。
写真多めで主要スペックをご紹介させていただきます。
それぞれの画像はいつもより解像度高めです(iPhoneだけど・・・)。
是非拡大してご覧ください!
2017年
2月
03日
金
鳴るネックの効果
いよいよ完成&公開間近となりました新作ギター。
こちらのお取扱い楽器店さんが決定!
島村楽器静岡パルコ店さんです。
静岡パルコはJR静岡駅から徒歩数分ですので、
ご近所の方はもちろん、
新幹線等で東西移動の方も、
是非途中下車してお立ち寄りください!
店頭公開はおそらく、
2/10前後になると思います。
詳細はお店に直接お問い合わせ下さい。
そのブラジリアンローズ三昧の新作ギター、
今日はネックの仕様をご紹介します。
2017年
1月
26日
木
Brazilian Rosewood Top Body
徐々に完成が近づいてきました新作ギターは
現在塗装の乾燥中。
今日はこのギターの目玉でもあります、
ボディの構成について細かくご紹介します。
前回簡単に触れましたが、
このギターは某楽器店さんの
アニバーサリーモデルとして製作を進めています。
大変ありがたいことに、
ギターの仕様については私にお任せいただきましたので、
大分前から練っていた新デザインに合わせ、
この材を引っ張り出してきました。
2017年
1月
10日
火
アコギのブリッジ剥がれ
当工房にとって節目の年、
現在の大きな目標である工房移転。
その移転前作業の想定をはるかに上回る量お寄せいただいた修理品。
突然休止の案内をさせていただいたSmoggy Overdrive。
そしてそれ以降全国の楽器店さんより毎日お問い合わせ頂くSmoggyの在庫確認。
正月なんてはるか前のことのような気がするくらい
バタバタな2017のスタートになりました。
そんな中にうれしいニュースが。
中村俊輔選手がジュビロ磐田にやって来た。
DAZNの回線がク〇なので、
スポナビライブに乗り換えたばっかりなのに、
こりゃまたDAZNに切り替えるか・・・。
でもプレミアリーグを見ないわけには・・・。
いや、ジュビロは近いから見に行けば良いじゃん。
と、グルグル毎日悩んでます。
さぁ今日は、
ご相談の多い修理、
アコースティックギターのブリッジ剥がれを見てみましょう。