Finish Repair & Customize
※塗装修理については現在承っておりません。
施工例
【部分タッチアップ】
部分的な塗装の補修リペア。その場所やカラーにより難易度や仕上がりに大きく差が出ます。
このナチュラルカラーのアコギは、幸いボディサイドに近い部分であったたため、その周辺のみ一旦塗膜を除去し、色合わせ再塗装をすることで違和感なく仕上げることが出来ました。
【ストラトキャスターリフィニッシュ】
カラーや仕様に選択肢の少ない、レフトハンドギターのリフィニッシュ。お買い上げ直後の新品状態で持ち込まれ、ボディとヘッドトップにリフィニッシュを施しました。
元は伝統のサンバーストカラーですが、それを「ラップ塗装」と呼ばれる特殊なメタリック塗装に変更。
下地が見えない仕上がりとなるため、元の塗装は剥がさず、オーバーコートにて対応しました。
仕上がりたての艶を長く持続させるために、全てウレタン塗料を用いて塗装をしました。
併せてピックガードも別カラーへと変更し、まったく別の印象に生まれ変わりました。
【Strandberg Boden OS6 リフィニッシュ】
ファンドフレットを採用した個性的なヘッドレスギターをボディトップ面のみリフィニッシュ。
元のナチュラルサテン塗装を一旦完全に除去し、生地着色。その後表面を適度に研磨することで、カーリーメイプルの杢理がよりハッキリと浮かび上ります
。ボディの輪郭をはっきりさせる、ナチュラルバインディング付きの仕上げを行いました。
染色後の研ぎ出し作業は全て手作業ゆえに、全体をムラ無く仕上げるには非常に高度なテクニックが要求されます。
(作業の様子を紹介したブログエントリーはこちら)
【Strandberg Boden OS6 リフィニッシュ その2】
こちらは染色ではなく、ステインカラーの吹き付けによるリフィニッシュ。
杢理は染色程ハッキリとはしませんが、奥行きと透明感がある爽やかな仕上がりになりました。
色味の異なるオーシャンブルー2色をグラデーションになるよう吹付を行いました。バインディング部分はスクレープトによるナチュラルカラーです。
仕上げはつや消しフィニッシュ。
【Gibson ES335TDのウレタンリフィニッシュ】
伝統のチェリーレッドでラッカー塗装されているES335を真っ白に塗り替える大胆なリフィニッシュ。
経年変化による黄ばみの大きいラッカーでは無く、白が鮮やかに持続するウレタン塗料で塗装するために、元のラッカー塗料は下地まで完全に除去。
バインディングはアイボリーカラーから黒へとまき直し、全行程丁寧に塗装して仕上げています。
(作業の様子を紹介したブログエントリーはこちら)
【Aria FE-60のトップ面リフィニッシュ】
古いウレタン塗料に見られる「白濁」を起こしてしまったこのギター。そのトップ面をラッカー塗料でリフィニッシュしました。
より美しい仕上げを行うために、作業の邪魔になるブリッジを一旦剥がし、全体をラッカーで丁寧に塗装。その後ブリッジを再接着し、Matrinのような高級感あるトップに仕上げています。
元のブリッジは塗膜の上に接着されていたものを、今回の作業を通じて木材同士の強固な接着方法に変更。弦振動の伝達は格段に向上し、ブリッジ剥がれ等のトラブルも極めて少なくなります。
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【ハードレリック加工】
ポリ塗装のストラトキャスターに、かなり使用感のあるレリック加工を施しました。
元の塗装は完全に剥離させ、薄いラッカー塗料で再塗装。様々な処理を施して使い込まれた様子を再現しています。その加工は塗装だけでなく、プラスチックパーツやネジ類にまで及んでおり、「人工的なエイジド加工感」を出来るだけ見せないよう仕上げました。
エイジドレリック加工は、技術的な面だけでなく、ある意味絵画的なセンスも必要とされます。長らく生の使い込まれた楽器を見続けてきたからこそ再現できるそのリアルな風合いは必見です。
レリック加工はライトなものからハードなものまで、ご希望に応じ施すことが出来ます。
【グロスネックのサテン化】
鏡面仕上げが施された塗膜はギター塗装の1つの伝統ではありますが、そのグリップ力の高さが演奏の邪魔をしてしまうこともあります。
このネックは全体がグロス仕上げされたものでしたが、グリップ部分のみサテン仕上げに変更することで、非常にすべりと手触りの良いネックに変化しました。
当工房ではそのネックの状態に合わせ、複数のサテン仕上げの工法を使い分けています。
【グリップリフィニッシュ】
グロスフィニッシュされたネックのグリップ部分のみのリフィニッシュ作業。外見的な目的ではなく、手触りと演奏性を求めてのご依頼。
グリップ部分の塗装を一旦全て除去し、そこに木の凹凸が残る極薄な塗装を施すことで、まるで生木のようなナチュラルな手触りに変更することが出来ました。
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