11月も下旬にさしかかり、急に寒くなりましたね。
菊川ハンドメイドギターショーが行われる25,26は、
週間予報ではそんなに悪い天気ではなさそうです。
今日もまたそのハンドメイドギターショーに出展させていただく楽器の紹介。
ただし、ご注目頂きたいのは楽器本体では無く・・・
こちらはESPさんのPotbellyというモデル。
私がまだESPの学生だった頃、私の恩師が中心となって開発されたモデルで、
その開発の経緯をすぐ近くで見ていましたので、
私にとってとても思い入れの強いモデルです。
楽器自体はもちろん私が作ったものではありませんが、
今回のギターショーに向けてオーダーしていたパーツが間に合いましたので、
早速載せてみました。
Y.O.S.ギター工房オリジナルのハムバッキングピックアップ。
プロトタイプの1号機で、もちろん初お目見えです。
細かい仕様はまだ今後変わる可能性もありますが、
このピックアップの特徴は以下のような感じです。
・PAF系とモダン系の中間程度のパワー感
・リアはよりリアらしく、フロントはよりフロントらしいサウンド
・タップ時はよりシングルコイルらしいサウンド
・当工房のオリジナルシングルコイルとの相性が良いサウンド
私は普段、シングルコイルピックアップを愛用していますので、
従来のハムバッキングピックアップでは、そのレンジ感が物足りません。
シングルコイル好きですから、
タップした音も気になるのですが、
そちらもあまりにか細過ぎて、シリーズ配線と共存できていないものが多いと感じます。
そういった部分をどうすれば改善できるかいろいろ試行錯誤しスペックを考案、
それを今回また国内有数のピックアップビルダーさんに巻いて頂きました。
プロトタイプ1発目から、かなり私のイメージに近いものが出来てびっくりしました。
このままでも製品化出来そうです。
ハンドメイドギターショーで是非皆様にご試奏頂いて、
ご感想をお伺い出来ますと幸いです。
2018年夏頃までには発売したいなと思っています。
ちなみにこのギター、
御縁あって、中古をお譲り頂いたものなのですが、
2005年製ということもあり、全体的にあまり状態が良くありませんでした。
これではピックアップの性能も良くわからんと言うことで、
今回の出展の為に、大幅なリペア、カスタマイズを実施。
当工房のリペア、カスタマイズのサンプルとして是非その仕上がり振りもご覧いただきたいと思います。
フレットはステンレスフレットに換装。
元のフレットを抜いた後、指板のRを12インチから9.5インチに変更しています。
さらに、指板サイド、バインディング付近の形状や面取り具合など大分手を入れましたので、
握りこんでもストレスの無いネックに仕上がっていると思います。
併せてナットも交換。こちらは本象牙です。
その他、ペグをシュパーゼルからGOTOHに交換。品質向上と軽量化が目的です。
ストラップピンはジムダンロップのロック式に変更。
ただ交換するだけでなく、ボディから飛び出さないよう落とし込み加工しています。
スイッチは私が苦手なトグルスイッチから、ミニトグルスイッチに交換。
ノブは圧倒的な操作性を持つHATAノブに変えています。
元々良いギターですが、さらに良くなってますので、是非お試しください。
ピックアップ繋がりで行きますと、
前回のギターショーに続いて、当工房オリジナルモデルのプロトタイプ2機も展示します。
こちらにはそれぞれ、
当工房オリジナルのシングルコイルピックアップと、
ベースプリアンプが乗っています。
他の仕様も含め、私が作るギターのサウンドの分かりやすいサンプルになっていると思いますので、
是非こちらもお試しください。
そしてこちらも前回に引き続き展示させていただけることになりました。
当工房のカスタマイズ品としては、間違いなくNo.1の仕事量となったベースです。
左がカスタマイズ後、右がカスタマイズ前です。
もう2年以上まえの仕事ですので、
ご存知無い方は是非その当時のブログ記事をご覧下さい。
Buckeye Burl Project 全貌大公開
以上、是非菊川ハンドメイドギターショー会場でご覧下さい。