ハワイアンコアの美しさ

突然ですが、

今実は、Y.O.S.ギター工房オリジナルのピックアップ開発を進めています。

私が巻く訳では無く、

長きに渡りピックアップ製作をつづけてこられた

国内有数の職人さんにお願いしてます。

 

試作品が出来たよとのご連絡を頂き、

ヒジョ~~~に楽しみです。

 

リリースがいつになるのか、

そもそもリリースできるのか、

現状ではまだ課題は山積みですが、

Smoggy Overdriveのリリースを通じて、

自分の耳にも大分自身が付いてきましたので、

ピックアップも良いものをお届けできるよう頑張ります。

 

最初のモデルはギター用シングルコイル。

ストラトユーザーの方乞うご期待。

 

 

先日その素晴らしいバーズアイっぷりをご紹介した

オーダーのレフティギター。

今日はボディの様子をご覧ください。

アクリルピックガード

ボディの木工加工をあらかた終えたら、

仕上げ前にピックガードの加工を行います。

 

ボディの各部寸法とピッタリ合わせた

精度の高いピックガードを作る為には、

この段階での加工がベスト。

 

今回ご依頼主にご指定いただいたブリッジは、

WilkinsonのVS100N。

現代の定番トレモロブリッジの1つですが、

難点がブリッジ自体の形状。

 

ピックガードが合わせにくくて、

加工はいつも苦労します。

 

 

ところでこのピックガード、

黄色い色は加工中の保護テープの色で、

それを剥がすとこんな感じです。

アクリルピックガード ハワイアンコア

当工房の製品では初めてですね。

アクリル板を使用した透明なピックガードです。

綺麗なハワイアンコアを存分に楽しめる仕様ですね。

 

こういったアクリルピックガードもの、

最近は珍しくない気がするかもしれませんが、

ギターでコントロール部までカバーしたものは、

実はそれほど多くありません。

 

理由は、各穴位置の加工精度やパーツの取り付け方法等、

かなり細かく気を遣う必要があるからで、

例えばレバースイッチ部分は、

レバーを倒した時にノブの邪魔にならないよう、

レバーの可動部を凹面加工したりしてます。

 

こういった細かい精度の実現が量産ギターではなかなか難しく、

ギターでは一部高級モデルにしか採用されない理由だったりします。

 

パーツとほとんど関係の無いベースピックガードでしたら

それほど問題無い作業なんですが、

ギターのデザインの中ではなかなか難しいんですね。

 

 

 

さぁ、そしたらいよいよお待ちかね、

塗装の工程に移ります。

 

まずはとても大胆なご依頼をこなしました。

 

ブラックリンバウッド

今回のオーダーの構成材の中でも断トツの珍樹、

ボディバックの1ピースブラックリンバ。

 

そのレア材をダークブラウンで染め上げました。

 

そもそもこれだけの珍樹、

メーカーでも個人さんでも、

ほとんどの方がナチュラルフィニッシュで楽しもうとされるはず。

 

私も「ウォルナットっぽい色にしてほしい」と言われてもイメージが出来ず、

またせっかくの綺麗な墨流し杢が見えなくなってしまうのも嫌なので、

塗料の調色から染色方法まで、

いろいろな実験を繰り返してたどり着いた結果です。

染めちゃう作業ですから、

やり直しも効きませんので、

大変ドキドキしました。

 

時間はかかりましたが、

わたくし個人としては

大満足な結果になりました。

 

 

 

このバック材だけで

もうチビる位カッコええですが、

このギターの主役はこちらです。

 

どうぞご覧ください。

カーリーハワイアンコア LHカスタム

綺麗な木は多々あれど、

目止めの塗料だけでこんなに魅せてしまう材は

他にはありません。

 

ずるいぜハワイアンコア。

 

私はただただ自然の偉大さにひれ伏すだけでございます。

 

 

こうして無事塗装までたどり着きましたレフティギター、

加工中難しかったのは何と言っても、

左利き用のギターであること。

 

左右逆なだけで、

何から何までバランスが異なって見えます。

 

その為実は、

設計図面は右利き用で書いて、

それを裏返して使ってます。

 

作業中も都度写真を撮りながら、

それを上の画像の様に反転して

バランスを確かめて作業してました。

 

デジタル技術の進歩に

感謝する日々です。

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ABOUT YOS

静岡県島田市のギター工房です。
カスタムオーダーギター・ベースの製作、リペアとカスタマイズ、オリジナルエフェクターなどの設計・製作をしています。

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