5月某日、
静岡県内某所。
国内有数の木材加工業者さんにお呼ばれして、
社会科見学に、
いや、
私にとってのディズニーランドに潜入して参りました。
こういうの、
前からやってみたかった。
ここはいわゆる
突板を製造する業者さん。
突板と言えば、
それこそ家具や家の内装の表面に
うっすら張られているあれです。
なんだか安っぽく感じてしまうかもしれませんが、
とんでもありません。
突板で重要なのは、
その木目の美しさ。
つまり「突板グレード」と呼ばれる木材は、
まさに材木業界のエリートなんです。
特にこの業者さん、
木材はほとんどが現地で直接買い付け。
その結果どうなるかというと・・・・
出るは出るはのスペシャル杢。
写真はギター業界ではまずお目にかかれない、
カーリーメイプル、タモの玉杢、そしてハカランダっす。
もちろんこれら突板ですから、
厚みは0.5mmとかしかありません。
それじゃあギターは作れないなぁ・・・
と思ったそこのあなた。
ご安心下さい。
突板はそれこそ
丸太の良いとこ取りで、
大判サイズが取れなければ意味がありません。
ところが木材ですから、
切ってみたら節があったり、シミがあったりで使えない部分が沢山あり、
その時に切り落とす「端材」は、
ギターにとっては十分過ぎるサイズのものも。
もちろんその端材はすぐにギターに使える訳では無く、
乾燥具合であったり、
製材方法であったり、
課題は沢山。
それでも限られた資源の有効利用のために、
今後に向けたいろいろなお話をさせていただきました。
(盛り上がり過ぎて私的予定時間1時間半オーバー)
多少お土産も頂戴し、
後ろ髪をひかれながら帰ろうとしたら、
外でとんでもないもの発見。
クラロウォルナットのコブと根っこがゴロゴロ転がっていましたとさ。
呼ばれなくても、
また来ます!