おかげさまで
Smoggy Overdriveの取り扱い楽器店さんが増えて参りまして、
これまでより多くの方々に実際に触れていただけるようになりました。
お取扱い店舗はこちらをご覧ください!
(すみやさん2店舗のみ年明けの納品となります)
各お取扱い店のブログなどで
Smoggyをご紹介いただいているのですが、
担当者さんそれぞれで見方もいろいろで、
それを読んでいるだけで私自身とても勉強になり、楽しいです。
Altero Custom Guitarsさん(Facebook)
Shikagawa Musical Instrumentsさん(Facebook)
それぞれ是非ご覧ください。
さぁ今日は、
こんな珍しいオーダーをご紹介です。
こちらはFenderのテレキャスターシンラインの72年タイプ。
72テレシンラインといえば
このナチュラルフィニッシュのアッシュボディをイメージされる方が
ほとんどなのではないでしょうか。
ところがこのモデル、
約1年間という短い間だけ、
マホガニーボディのモデルが生産されていました。
アッシュボディに比べ生産数も圧倒的に少ない為、
今では極めて流通量の少ないギターとなっています。
このギターのオーナー様は、
とあるミュージシャンにあこがれ
念願の72シンラインモデルを購入。
ところがその後、そのミュージシャンが使用しているギターが
マホガニー製では?ということになり、
(残っている写真が白黒の物が多く、確かに判断しづらいです)
今回当工房にボディオーダーをご依頼いただく流れとなりました。
そんな
君はファンキーモンキーベイベーな作業の様子を
ご覧ください。
マホガニーはアフリカンマホガニー。
綺麗なリボンストライプが印象的な個体です。
セミホロウ構造はご覧のとおり、
ボディ裏からくり抜き、同じマホガニー材でふたをするしくみ。
なかなか資料が少ないこの当時のボディですが、
それぞれのキャビティ形状まで出来るだけ忠実に再現しています。
その後の木工中の写真が全く残ってませんでしたので、
一気に塗装へ!
マホガニーは多孔な木材ですので、
その導管を埋めるための目止め材を使います。
今回はその目止め材も、
当時フェンダーが使っていたような
薄い茶色というかピンクっぽい感じの色を再現し
塗り込んでいます。
この目止めの色味だけでも
全体的にはだいぶ印象が変わります。
写真は下地の塗料を乗せたところ。
この後ほんのり飴色で着色しクリア乾燥、
グロスフィニッシュへと向かいます。
その様子は次回をお楽しみに~