菊川ハンドメイドギターショーから
早くも一週間。
そろそろこの余韻を振り払わねばならぬ今日この頃。
ショー全体の盛り上がりは
もちろんとても喜ばしいことだったのですが、
私にとってはもう一つ、
とても上がりっぱなしな出来事がありました。
その原因はこの子です。
Y.O.S.ギター工房とG-IRON SILVERWORKSさんによる、
菊川ハンドメイドショーの為のショーモデル。
このウッドバーニング作業の様子は、
G-IRON SILVERWORKSさんのブログでもご紹介いただきました。
そもそもこのプロジェクトのキッカケは、
ほとんど電話中のノリ。
「やっちゃう?」
「やっちゃいますか?」
以上、みたいな。
で、しばらく私の方でバーニングの題材を考えていたのですが、
そんな時にふと目についた、ペーズリーストラト。
「やっぱりカッコいいなぁ・・・」
・・・
「あ、これ焼いてもらっちゃえばいいんじゃね?」
そんな無理難題を即答で引き受けてくださいまして、
さらにはFenderのペイズリーを真似するのではなく、
しっかりとG-IRON流ペイズリーに仕上げてくださいました。
このように、木材に焼き色を付けていく工法としては、
レーザーマシンによるものが有名です。
ただレーザーマシンでは基本的に、
高低差のあるものへの焼き付けは難しいです。
今回のギターも、ボディトップの平面部分から
ボディエッジの面取りやエルボーカット部分にかけてまで
綺麗にバーニングが施されています。
ネックの指板面やヘッドトップ面も同様です。
これは手書きだから可能な技ですね。
たとえば、レスポールのアーチトップ面にだって、
手書きバーニングなら何でも焼けちゃうんですよ(成川氏なら・・・)。
手書きによるウッドバーニングは
ハンダごてのような焼きごてを使って焼き色を付けていきます。
当然なんですが、
一度焼いてしまったところはやり直しがききません。
この複雑なデザインをミスなく焼き気る
G-IRON成川さんの技術には心底驚かされます。
そうして焼きあがったこのペイズリーStellar、
大きな問題が待っています。
そう、
塗装をどうしたら良いんでございましょ?
これは現在、
私の背に大きな十字架(プレッシャー)となってのしかかっております。
2015年、最後の大仕事となりそうです。
ただその前にもう一仕事。
皆さんにご覧いただける場を用意いたしました!
12月5日、6日(つまり明日明後日・・・)に
アクトシティ浜松で開催される
浜松楽器メイカーズフェスティバル。
楽器の街浜松市が主催の、楽器メーカーや職人にスポットを当てた
大型イベントです。
浜松を代表する楽器メーカー
YAMAHA、ROLAND、KAWAIを中心に、
多くの楽器メーカーや、工房さんの展示、実演等が行われます。
これほどの規模のイベントとしては珍しい、
入場無料!
こんな大型イベントに、
なんとY.O.S.ギター工房も出展させていただくことになりました。
今日は搬入日でしたので、
早速会場でセッティングしてまいりましたよ。
先週の、
濃密なハンドメイドギター空間とは違い、
今回はギター以外の出展社も沢山。
当工房を知っていただける、
良いきっかけになれば良いなと思ってます。
他の職人さん方との交流も楽しみ!
場所は恐れ多くも
ROLANDさんの目の前です。
私は6日の日曜日に終日ブースにおりますので、
是非皆さん遊びに来てください^^