このブログを書いている、
今まさにこの時、
我らが東京ヤクルトスワローズが、
14年振りの優勝を果たすべく、
広島戦に臨んでおります。
どうやら2点ビハインド。
川端、山田どちらかは必ず塁に出ますから、畠山とバレ次第。
一気に決めちゃって頂戴。
といいつつも、
パにはプロ野球史上最強じゃなかろうかという
とんでも無いチームがいらっしゃいますので、
まぁ、日本一までは望みません。
ジャ〇アン〇に勝てば、それでよし。
以前から、
修理お預かり品は何故か同様のご依頼が続く、
と言う話を度々しておりますが、
今回はもうびっくり。
なんとこの2本が、
同じ目的のご依頼で、
工房に同時に揃いました。
当工房のスタンダードモデル、
Stellar Classicの1号機と2号機。
今回はそれぞれのオーナー様にお持込いただいた、
最新のノイズ対策アイテムをインストールするご依頼です。
先に自己弁護させていただきますと、
私が作るギターが、
決してノイズが多いということはございません。
これらも、たとえばFender社のスタンダードなストラトキャスターと比べれば、
格段にノイズを抑えている自信があります。
もちろんそれでも
ノイズがゼロではありませんので、
今回は偶然それぞれのオーナー様が、
さらなるノイズの低減を希望されました。
いやぁ、こんなことってあるんですね。
で、
ここから先のノイズを減らす方法は、
それぞれが異なるシステムを導入されることになりました。
Stellarの1号機はこんな感じ。
なんだか見たこと無い景色。
こちらはSuhrがリリースする
Back Plate Silent Single Coil(BPSSC)というシステム。
ストラトなんかのボディ裏には
トレモロスプリングのバックプレートがありますよね。
このBPSSCは、
特殊なバックプレートを取り付け、
そのバックプレートとピックアップを
専用の基板を介して配線することで、
ピックアップが拾ったノイズと、
バックプレートに拾わせたノイズをキャンセリングするという、
そんなことできるの?っていうシステムらしいです。
インストールは、そこそこ大変。
配線の分量は大したことないですが、
なんとも付属のマニュアルが決定的に分かりにくく、
「まるでExciteの翻訳サイトで直訳したやつをコピペしました」
レベルの日本語で、
まずはその意味をくみ取るのに一苦労。
そうこうしてインストールし、
最後に基板の2つのトリマーを調整して、
ノイズが最も少なくなるポイントにセッティングします。
結果確かに、
シングルコイル特有のノイズは
大分軽減されました。
それでもゼロになったわけではないですが、
なによりも電源不要のパッシブシステムですし、
信号経路は元のままですので、
音の変化も全く分かりません。
難点は・・・・
バックプレート、デカっ!
で、無事ご返却となりました。
さぁ、もう一本のStellarは
打って変わってアクティブサーキットを導入です。
ユニット単体の写真を撮り忘れましたが、
こちらはProvidenceのVitalizerというオンボードサーキット。
詳細は分かりませんが、
いわゆるバッファーアンプ的なものかと推測されます。
ベースのプリアンプサーキット等と同様、
ギターの信号をこのサーキットを通して
アウトプットします。
アクティブ回路ですので、9Vバッテリーが必要で、
今回は背面に、電池ボックスも追加しました。
ピックガードにはミニSwを追加し、
Vitalizerのオンオフを切り替えられるようにしています。
結果、
こちらはさすがにアクティブサーキット。
ノイズレベルは極めて小さく、
ストレス知らずです。
アンプ等との相性はあると思いますが、
当工房の環境では、パッシブサウンドとの違いもほぼほぼ判らないレベルで、
ユニットの完成度の高さが伺えますね。
弱点は・・・・・
やはり電池マスト・・・ですね。
ギターにとって、
ノイズは永遠のテーマの1つ。
従来のシールディング加工とともに、
このような新しいシステムもたびたび登場しています。
ギターそれぞれで
最適なノイズ対策の方法も異なりますので、
お悩みの方いらっしゃいましたら、ご相談ください。
8回裏。
まだ2点差。
持越しかなぁ・・・・・。