なんだかんだ
予定していたものに予定外なものが加わり、
結構しっかりなお盆休みを頂いておりました。
ふと気が付いたら、
また工房は修理お預かり品の大渋滞。
いろいろお待たせしている皆様、
今しばらくお待ちください!
さぁ、
この夏で一気に進めてまいりましたこのギターも
完成が見えてきましたね。
塗装の仕上げ、
バッフィングの作業を行いました。
一旦細かいヤスリで研磨した塗膜表面を、
バフ布を取り付けたバッファーで磨いていく作業です。
楽しいですが、
一瞬の気のゆるみが致命的なトラブルにつながる作業でもあります。
上写真は荒バフをかけた状態。
一見綺麗に見えますが、
塗装表面には肉眼でぎりぎり確認できるぐらいの細かい傷があります。
この後バフ布を仕上げ用に交換し、全体を再研磨します。
その結果がこちら!
バッフィングの作業が終わったら
一度全体をワックスがけ。
バフのかけ残しが無いか全体をくまなくチェックします。
もちろん傷残りがあれば、
また階段を駆け下りて、バフ棟へダッシュです。
(今回は結局3,4往復しました・・・・まだまだ未熟orz)
そうして仕上がったカーブトップのグロス塗装は、
唯一無二の美しさを備えます。
正直、セミグロスやサテン、マットフィニッシュにしてしまった方が
作業的には随分負担が少ないのですが、
この景色が見たいが為に、
私はいつもグロス推しです。
その後、塗装中のマスキングを全て剥がしていきます。
剥がし終わって指板面があらわになると、
ようやく完成に近い状態がお目見え。
楽器を作っていてドキドキする瞬間の1つですね。
今回は、サウンド面のバランス等を考慮し、
ホンジュラスローズウッドの指板材を採用。
全体のブラウンなイメージにぴったりです。
ヘッドもボディ同様のカラーリングで
現状すでに相当素敵ですが、
実はこれからここにもう1ポイント、
個性的なパーツが取り付けられます。
楽しみ。
ボディバックは
ダークなシースルーブラック。
遠目には真っ黒に見えると思いますが、
近くで見るとしっかりとマホガニーの木目が確認出来ます。
これらの写真、
のきなみ蛍光灯が映り込んでますね。
写真の世界では、
光源が映り込むのは基本的にNGなようですが、
塗膜の面の美しさがアピールできるので、
私は嫌いじゃありませんのよ。