明日26日は
今月2回目の店頭リペア相談会。
今回は毎月お邪魔しております、
すみやグッディ藤枝店さんです。
暑い日は、
涼しい店内でゆっくりギターのお話を。
お気軽にご来店下さい。
今工房の作業の中心は
個人様オーダーのセットネックモデル。
このモデルの一つのハイライトである、
ボディのアーチトップ作業を行いました。
ギターにとって一つの定番スタイルである
アーチトップ(カーブトップ)構造。
立体的な加工は図面で表せるものでは無いので、
頭の中に完成形のイメージをしっかり持ち、
そうなるように少しずつ形にして行く作業です。
ギターとしての構造に問題が出なければ、
決まった形があるわけではありませんが、
このカーブの形状1つで、楽器の印象はガラリと変わります。
機械で荒加工を行った後、
綺麗なカーブを削る作業には、
和鉋を使っています。
削って行くと、
こんな表情になります。
鉋で削った断面、
カーリーメイプルの杢が綺麗に出ていますね。
切れ味の良い日本の刃物で切削した木の断面は、
実はどんな仕上げよりも美しく、
木材表面に、独特の照りが生まれます。
そのためには、
しっかりとした鉋の仕立てが大切で、
今回も形状の異なる4種類の鉋を準備。
場所に応じて使い分けています。
今回のメイプルの様に目のきつい材は、
加工の難易度は段違いで、
半日ほどかけて集中して削り上げた後の疲労感は、
他の作業ではなかなか無いものがあります。
写真右下が、
刃物での加工を終え、
全体を荒目の紙やすりで整えた状態。
ひとまず満足。
(翌日は筋肉痛)