10か月越しのカスタマイズ

さぁ、明日12日は

Y.O.S.ギター工房が

すみやグッディ本店さんにお邪魔いたします!


無料楽器診断&リペア相談会。

長かった雨も1段落な感じですので、

この際一気にメンテナンスしちゃいましょう。


13時スタート。お気軽にご来店下さい~。



今日は先日手がけたカスタマイズをご紹介。

そもそもスタートは昨年の8月でした。

懐かしいビルローレンスのロック式トレモロ搭載モデル。


これまた懐かしいP.F.ストローブリッジが載っていましたが、

何分古いもので痛みが激しく、

トレモロとしての機能は果たしていませんでした。


そこでロック式トレモロから、

2点支持シンクロトレモロの代表格、

Wilkinson VS100Nブリッジへと交換したのが、

10か月前のことです。


その時は納期の関係もあり、

ブリッジ交換のみ、

かつ、元のブリッジ穴埋め痕もむき出しのままのご返却となっておりました。


今回は久しぶりにこの楽器をお預かりし、

残りのご依頼主のご希望を全てかなえるべく、

大がかりな追加カスタマイズを行いました。

まずはP.F.ストローブリッジの名残、

ネックのロックナット部分のカスタマイズ。


ご覧の様に、ロックナットが付いていた部分を、

一般的なフェンダースタイルのような構造に変更。

不足しているメイプル材とローズウッド材を貼り足しました。

このあと色合わせ、塗装処理をし、

ナット交換を行っています。


配線部分は、

ピックガード、ピックアップ含めすべてのアッセンブリーを交換。


ピックガード変更により、

元のブリッジ痕も綺麗に隠すことが出来ました。


このVS100Nブリッジは複雑な形状でして、

何度やっても大変な作業となります。


コントロールレイアウトは

2タップスイッチ付きのスタンダード配線。


逆アングルピッキングの多いご依頼主のご希望に合わせ、

ボディのキャビティ拡張まで含む、

パーツ位置の見直しを行っています。


ピックアップは全て

Lindy Fralinを採用しました。



これにて全ての作業は完了。


80年代の象徴のようなギターが


「なんということでしょう」


モダンでハイエンドなルックス、

あらゆるジャンルに対応できるサウンドに

様変わりしました。


「この変化に、

ご主人様は喜んでくださるでしょうか」


などというナレーションが

勝手に頭の中に流れてまして、

すっかり匠の気分です。



もちろんセットアップも万全に。

トレモロによるチューニングの狂いも、

まったく気にならないレベルまで詰めることが出来ました。



交換パーツも高級なものが多いこともあり、

最終的に全てのカスタマイズにかかった金額は、

良い中古ギターが買えそうなお値段になりました。


その思いを感じながら、

お値段以上のクオリティを達成すべく、

全力で作業させていただいた、今回のカスタマイズとなりました。

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ABOUT YOS

静岡県島田市のギター工房です。
カスタムオーダーギター・ベースの製作、リペアとカスタマイズ、オリジナルエフェクターなどの設計・製作をしています。

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