しかし雨続きですね。
梅雨は梅雨らしく雨は降れば良いと思いますが、
木材を扱う私にとってはやや心配な面もあり、
工房内の湿度に気を配りながら作業を進める日々です。
だからと言って、
木材の入荷を自重する訳ではありません。
東京買い付け材第2弾のご紹介です。
そもそもこの材、
つい最近お客様からのお問い合わせでその存在を知り、
気になって入荷してみました。
ペイルムーンエボニー(pale moon ebony)と言うそうです。
見た目はこんなですが、れっきとしたエボニーで、
白い部分含めとても硬質な材です。
今回はギター、ベース指板材サイズを1枚ずつ。
木目的には黒柿なんかと似ていますが、
あちらに比べ安定度も高そうで一安心です。
もう1枚は買う予定の無かった材ですが、
実物を見てすっかり惚れてしまいました。
そういえば、和材を買うのは初めてでしょうか。
屋久杉です。
この木について、
今更私が語るべきことは特にありませんが、
生で見る屋久杉の迫力はそれはそれはすさまじく、
ただただその木目に圧倒されます。
失礼ながら、
軽くタップしてみると、
その軽さからは想像できない重低音が響きます。
もはや意味不明、これぞ神の御力なのでしょうか。
もう20年以上も前に伐採禁止となっている屋久杉。
これは推定4~50年前に伐採され、
家屋の1部に使われていたものだそうです。
裏面にはなんと、屋久杉を証明するシールが残っていました。
最も
そんなシールが無くても分かる、強烈な屋久杉臭を放っています。
失礼とは思いますが、
エレキギターになっていただきましょう。
そんなこんなで、
いろいろな収穫がありました今回の東京出張。
最後に、母校に立ち寄ってきました。
もう放課後の時間でしたので、
授業の様子は覗けませんでしたが、
私が12年の講師生活のうち、5年間を過ごした教室に潜入。
懐かしいというより、
昨日までそこにいたかのような感覚。
傍から見ると、ご覧の通り小汚い部屋ですが、
私には癒しの空間でした。
若さあふれる学生たちの作品も相変わらず。
中には完成を前にして、重症を負ったギターも並んでいましたよ。
がんばれ若人たち。
よくよく考えると、
これが新宿区にあるんだから驚きです。
そんなESPミュージカルアカデミーも
皆様よろしくお願いいたします。