いろいろとバタバタしそうな週末に向けて、
今週はここまで作業場に籠って
淡々とやるべき作業を進めています。
ところが、どうにも困ったことに、
お預かりしているリペア品たちが、
私の集中力を削ぐのです。
まずはこちら、
名工、中出輝明さん作の手工ギター。
ラベルを拝見すると、なんと1968年製にございます。
まさかお預かりする日が来るとは思いませんでした。
御依頼内容は、ごくごく普通のサドル交換。
ささっと終わるはずが・・・・
そう、お気づきですね。
サイドバックが、ブラジリアンローズウッド様なんです。
まぁ、年代的にそりゃそうなんですが・・・、
木目的にも、バックとサイドは共木の様子。
節穴等もありますが、キレイに処理され、
むしろこの板の個性となっています。
もちろん、ブリッジやヘッドプレートもブラジリアンでした。
こうして見とれること1時間・・・・
次行きましょう。
こちらはハワイのSonny D。
さすがのオールコアのソプラノモデルで、
L.R.BaggsのFive-Oピックアップのインストール依頼を承りました。
定番のメニューということもあり、
ささっとお見積りをし、
いざ作業へ。
表の正当派カーリーコアに対し、
バック面の禍々しいフィギュアドコア。
面白い使い方するなぁと隅々まで見入っていたら、
サドル溝が狭すぎて、ピックアップ入らないじゃあありませんか。
あわててご依頼主に、サドル拡張とサドル交換の許可を頂き、
しっかりと作業させていただきました。
むぅ、コアの魅力恐るべし。
と、思っていたら、
何故か続く1968年。
Martin D-28。
シリアルから1968年あたりのモデルと推定されます。
そう、こちらもブラジリアンローズウッド様。
Martinはこの翌年あたりから
ブラジリアンのからインディアンローズに変更していますので、
変更直前のモデルでしょうか。
比較的ライトカラーな板目混じりのハカランダ。
とてもビンテージライクな雰囲気で、素敵です。
こちらはブリッジプレートに痛みが激しく、
ボディ内部に修理を施す必要があります。
処置はこれからですが、
木目に見とれすぎないように気を付けます!