様々な方面から反響がありました1Pコアカスタムギター。
何を隠そう、作った私自身が
すっかりその魅力に取りつかれてしまい、
今私の頭の中の妄想ギター作りでは
ワンピース材が大流行です。
私がギター作りに関わるようになって16年ほど経ちますが、
センター2ピース材が主流の現代、
実はワンピース材を用いて楽器を作った経験は
数えるほどしかありません。
理由としては単純に、
材そのものの流通量の少なさが挙げられます。
つまり「レア」なんですね。
欲しいその時に注文を欠けても、
すんなり出てくることなんてなかなかありません。
偶然見つけた時に、
買っておくことが重要です。
なんて思いながら、
よくよく工房を見渡してみたら・・・・
ワンピース材、
結構持ってました!
(いつの間に・・・)
と言うわけで、
これまで紹介したものもありますが、
あらためてY.O.S.ギター工房
ワンピース材春夏コレクションです。
画像もいつもより解像度高めです。
是非拡大してご覧ください。
サイズの参考までに、
透明なストラトキャスターのテンプレートを重ねています。
私の妄想活動には重要なアイテムです。
杢が出ているものは、
例によってシンナーを塗布して、
塗装後のカラーをイメージしやすくしています。
さぁ、レア材から激激レア材まで
とくとご覧あれ。
まずはメジャー材から。
左はアフリカンマホガニーのワンピース材。
ホンジュラスマホガニー材ではあまり見ない、
リボンストライプが素敵ですね。
ホンマホの質低下に伴い、近年ますます注目度が高くなっている材です。
中央はワンピース材の代名詞(?)、
スワンプアッシュです。
ハッキリした木目は
ワンピースの魅力をさらに倍増させてくれます。
フェンダー社も最初期はワンピースアッシュでしたね。
こちらはすでにお客様のご予約済み。
右はアルダーのワンピース材。
滅多に見ないレアサイズです。
需要もそんなにありませんが・・・。
続いては、
現在の工房内を圧迫してくださっている、
巨大材。
ギターのみならず
ありとあらゆる木材業界で人気のウォルナット。
これはその中でも最も人気のある
クラロウォルナットです。
ワンピース材2枚分のスペシャルサイズ。
1枚の板の中に様々な表情があり、
実際にカットするときには、
木取りに相当悩みそうです。
この材もベース1本分、
すでにお客様のご予約を頂いています。
さぁ、
どんどんマニアック材になっていきますよ。
先日も紹介しました、
ブラックリンバのワンピース材。
ギブソンが1957年にリリースした
フライングVやエクスプローラーに用いたことで有名な
リンバウッド(コリーナ)材。
最近はこの墨流し杢入りの「ブラックリンバ」が
人気急上昇ですね。
そんな中、お客様の御要望は「ワンピース材」。
こんな激レア中の激レア材、
当然日本国内探しても、
中々出てきません。
苦労して2枚ゲットしました。
入手経路はもちろん秘密!
(苦労したのは業者様で、私はただ注文かけて待ってただけですけど・・・)
そんなレア材ですから、
あっと言う間に2枚ともソールドアウトです。
次の材の入手は
私の人生で最初で最後かもしれません。
全面に泡杢が出ているマホガニー。
厚みも50㎜以上あるワンピース材です。
何度見てもため息が出ます。
そもそもマホガニー種は、
この手の杢が出ることはとても珍しいのです。
それがこんなサイズで私の手元にあるなんて、
ありがとう神様!
実はこの杢のせいもあり、
樹種が正確には分かりません。
(多分アフリカ産、サペリマホガニーでしょうか)
ただこの際、
そんな細かいことはいいじゃありませんか。
ただただこの美しさに感謝しましょう。
ちなみにこの材、
当工房唯一の「非売品」です。
わたしがこの材と出会って8年。
この材にふさわしい楽器に確信が持てず、
今まで手つかずで来てしまいました。
どんな楽器を作るのか、
私にとっての大きな課題です。
最後は、
初登場材ですね。
ん?マホガニー?
いや、なんか赤いな・・・・。
そうなんです。
ハワイアンコアのワンピース材、
こっそり入荷してました!
先日のカスタムギターのような
バリバリのカーリー入りではありませんが、
ハワイの自然の偉大さを感じさせる(行ったことないけど)
うねった木目と、上品なマイクロカール。
ただこの個体、
実はワンピースボディ材としては
やや厚みが足りない感じです。
何かトップ材として、
貼る必要があるな・・・・・。
そう思って工房内を見渡すと、
もうこれしか考えられませんでした。
先日もご紹介した、
杢全部入りのマスターグレードカーリーコア。
最後にワンピースじゃなくてすいません。
しかしあらためて驚く、このコアのグレード。
何度見ても飽きません。
何を作ろうか、迷うことはありません。
何を作っても絶対にカッコいいに決まってます。
あ、ちなみにこのコンビは、
まだ唾付いておりません。
今は注文を受けておりませんので、
受注再開後、早い者勝ちということでご容赦下さい。
その前に私が買ってしまったら、
ごめんなさい。