今年もJリーグが開幕しました。
J1は置いといて、
我らがジュビロ磐田、
最前線に前田遼一選手がいない光景は
何とも違和感がありますが、
ジェイ・ボズロイドなる飛び道具を手に入れ、
良いスタートを切った様子です。
しばらくは「戦術はジェイ」で行きましょう。
上田とジェイのコンビなら、
1試合に1点は固そうですね。
J2はそれでいいんです!
さぁ、
このところまたリペアのご依頼が急増し、
バタバタと作業に追われている工房ですが、
そんな中こんなギターが持ち込まれました。
日本の職人さんによるガットギター、
「手工ギター」と呼ばれるものですね。
作者は小森曠(こもりひろし)さん。
北海道で製作活動をされている方のようですが、
これはその前の所沢時代のもの。
1974年の作品です。
お客様がハードケースを開けた瞬間、
ちらっと見えたそのサイド材に
私はもう目が釘付け。
一目瞭然の
ブラジリアンローーーーズウッド!
バック材はさらに、「白太」と呼ばれる部分を大胆に使った、
個性的な外見です。
実物は
写真で見るよりはるかにスゴイオーラです。
その後冷静に観察すると、
ブリッジもブラジリアンローズ、
ドプレートもブラジリアンローズでした。
それだけではありません。
この美しいスキャロップドナット、
良くご覧ください。
素晴らしい本象牙材の輝きです。
製作から40年以上経っても失われないこの輝き、
象牙の素材としての魅力はもちろん、
小森氏の技術の高さも素晴らしいものがありますね。
もはやナットだけでも芸術の領域です。
ちなみに今回の修理のご依頼は、
このナット交換なんですが・・・・^^;
ブラジリアンローズウッドも
本象牙も、
現在ではワシントン条約でガチガチに保護され、
このギターも海外に持ち出そうとしたら
大変なことになっちゃいます。
そんなになるまで乱獲や伐採をしてしまった人間は
誠に罪深い生き物ではありますが、
それだけこの美しさに取りつかれてしまった人が
多かったということですね。
私も同じ人種であることを考えると、
あまり先人たちを責める気にならないのも事実です。
今はもうどちらの素材も
入手には限りがありますが、
いろいろな責任感を持って
使わせていただきたいと思います。