アギーレ監督が
あっさりと解任されてしまいました。
あまりにも先を見ていない
アジアカップメンバーが発表された時点で、
きっとそうだろうとは思ってましたが・・・・。
後任は誰でしょう?
各媒体ではいろんな名前が挙がっていますが、
個人的にはこの流れを期待。
ブンデスリーガで最下位をひた走るドルトムントが
クロップを電撃解任からの日本代表監督電撃就任!
まさにウルトラC。
無いですね・・・。
さぁ、
工房はいろんなことを平行して進めておりますが、
今日はこのところ手がけた、
いくつかの印象的なリペアやカスタマイズをご紹介。
開業から9か月ほどでいったい何十個交換したでしょう・・・
需要の多いリペア、ナット交換。
今回のご依頼はそのナットを
「ローラーナット」というパーツに交換しました。
弦を小さい金属のボール2個で支える構造で、
摩擦が非常に少なく、
チューニングの安定に貢献してくれるパーツです。
ジェフ・ベックの使用で有名ですね。
取付はかなり困難で、
ナットの取付溝を拡張する必要がありますし、
指板のRによっては合わないものもありますので、
誰にでもおすすめのカスタマイズとは言えませんが、
良いパーツです。
続いては配線のカスタマイズ。
フェンダージャパン製の
リッチー・コッツェンシグネイチャーテレキャスター。
豪華な材にゴールドパーツが映える綺麗なギターです。
シグネイチャーモデルだけあって、
サーキットも最初から特殊なのですが、
今回はさらにそれをカスタマイズ。
4wayのレバースイッチで
フロント⇔パラレル⇔シリーズ⇔リアの4段切り替えを。
そしてミニSwを増設し、リアP.U.のタップを可能としました。
通常のテレキャスター風サウンドから、
ハイパワーのハムバッキングサウンドまで、
幅広い音作りが出来ます。
キャビティにもシールディング加工を施しました。
もう一本ご紹介するのは、
工房開設以来、
初めてお預かりしたブランドです。
誰もがひれ伏すこの存在感。
Ken Smithの5弦ベースです。
Ken Smith伝統のルックスですが、
この個体は特に、ボディトップに貼られている
ウォルナット材が素晴らしい。
ウォルナット(クルミです)材はいくらか種類がありますが、
これはクラロウォルナットという人気の種類。
その中でも「Crotch(クロッチ)」と呼ばれる
希少な部位を使っています。
Crotchっていうのは
右写真の部分、木が二股に分かれるところです。
そのせいで、木目が変な方向に流れるんですね。
これが板になると独特の杢を描きます。
特にウォルナットはクロッチが綺麗で人気ですが、
国内は流通が少なく希少です。
ウォルナットトップのベース
私も作りたくなってきちゃいました。
Ken Smithのナットも
面白い形をしていますね。
これはブラスを使った
スキャロップナットです。
各弦の間をエグることにより
弦間の表面積が増え、
弦の振動が他の弦に伝わりにくくなり、
各弦の音がクリアになります。
エレキギターでは効果が分かりにくいですが、
ベースやアコギでは一定の効果が得られますので、
興味がある方は是非どうぞ。
見た目も個性的で良いですね。