皆さんもすでにうんざりされていると思いますが、
寒いです。
工房はすきま風びゅーびゅーの古民家。
こうなったらコタツでも設置して、
その上で作業してやろうかと思うくらいです。
それにしてもリペアのご依頼が止まりません。
その内容も幅広く、
高難易度のリペアが続きます。
今日はそんな中で、
とてもマニアックなカスタマイズのご依頼をご紹介。
Fender社のJazzmaster。
コアなファンが多いモデルですね。
このシリーズは、ボディ、ネックともに、
ラッカー塗料をグロスフィニッシュされています。
ご依頼主はこのグロスフィニッシュのネックの手触りを
もっとサラサラなものにしたいとのこと。
ご希望を詳しくお伺いした結果、
グリップ部分のみリフィニッシュすることにしました。
まずは元の塗装を剥がしていきます。
USA製のごついスクレーパーを使って
塗料をそぎ落としていきます。
その後紙やすりで研磨したのが右側。
グリップ部分は完全に木が出ています。
この木の質感を残したまま
薄い塗装で仕上げると、
とても手触りの良いサラサラのネックになります。
色も併せつつ仕上げると・・・
こんな感じになりました。
色は元の塗装となじませつつ
エイジド感を出すため、
黄ばみに加え、汚れ色をほんのり追加。
木の凹凸が残る極薄塗装ですので、
汚れが付きやすく、
後弾いていくことですぐに貫禄が出てくると思います。
もちろん手触りはご依頼通り、
さらさらすべすべ。
外見と演奏性を
高いレベルで両立できたと思います。
この後ボディ側も
ご依頼主のコダワリ満載カスタマイズが。
また後日ご紹介できればと思います。