実りの秋。お祭りシーズンです。
今日は工房のすぐ裏手にある神社もお祭りでした。
いつもはノリノリアゲアゲチューンをかけながら
作業することの多いY.O.S.ですが、
今日は和太鼓と笛の音をBGMに、
神妙に作業させていただきました。
と言いつつご紹介するのは
少し前の作業ですが、
セミオーダーモデル組み上げの
続きでございます。
さぁ、配線でございます!
何を隠そう、
私は配線作業が大好きです。
ほとんどの作業
あまり無駄なことはせず、
シンプルかつ効率的に進めようとする私ですが、
配線は真逆です。
無駄にこだわり、
無駄に時間をかけ、
無駄にアーティスティックなことをしたがります。
極論を言ってしまえば、
エレキギターの配線ごとき、
間違えずはんだ付けすれば音は出ます。
逆に言ってしまうと、
ちゃんと音が出れば、
どう配線しようと、作業する人間の自由なんです。
しかも、好き勝手さんざんしたところで
最終的に外からは見えません^^;
そんな私の楽しみを倍増させてくれるのが、
この方々で~す。
Y.O.S.ギター工房は、
無駄に多くの配線材や、
トーンサーキット用コンデンサをストックしています。
配線材は、
オールドのレプリカワイヤー、
国産の高性能材、
定番のUSA製材、
そしてデッドストックビンテージと
多種多様なラインナップです。
画像最下段がビンテージワイヤーたちですが、
どうですこの昭和感!^^;
基本的にはどれが良いというものでは無く、
その楽器に合わせてセレクトします。
つまり、モダンな仕様のものにはモダンな線を、
トラッドでオールドチックなものには、レプリカ線などを、
そんな感じです。
ギター内部の配線材は長さも短く、
配線材の違いによる出音の差は微々たるものです。
それよりも、
その楽器のコンセプトや雰囲気を壊さないことの方が
私にとっては大事です。
なんて最もらしく語っていますが、
つまりは見た目!^^;
服装を選ぶのと同じ感覚です。
(いや、服装よりはるかに真剣に悩んで選んでます!)
コンデンサーは・・・・・(以下同文)
そうして今回は
こうなりました!
どうも無難ですいません。
最初ですから、
守備から入りました。
今回はピックアップの線に合わせ、
オールドレプリカのクロスワイヤーを
全体に使用し、
すっきりと仕上げてみました。
この「すっきり感」が
個人的には配線の良し悪しの基準です。
どんなに複雑な配線でも、
取り回しを工夫し行うと、
すっきりとまとまるものです。
もちろんはんだ付けの技術もありますが、
それ以上にこの取り回し技術が
ギター配線重要なポイントであると思います。
すっきりまとめられた配線は
間違いなトラブルが少ないです。
そうして無事配線完了したものを
ボディへと組み込みます。
ジャック等数点は、
まさにボディの上ではんだ付けを行う必要がありますが、
ここでボディの養生を怠ると、大ダメージになることがあります。
溶けたハンダがボディの上にポタッ・・・
想像しただけで失禁ものです。
写真中央のように、ボディ全面しっかり保護しながら
はんだ付けを行います。
そうして組み上げたのが右側です。
(いつのまにかブリッジやストラップピンも付いてますが・・・)
これでボディの組込は完了です。
さぁ次は、いよいよネックとのジョイントですね!