セミオーダーギターはいよいよ塗装作業です。
私が工房で使っている道具類は
やはり使い慣れているものが良いので、
独立前と同じものが多いです。
ただ、塗装に使うスプレーガンだけは
思い切って変えてみました。
これ、アネスト岩田社の
w50-136"kiwami"です。
世の中スプレーガンはとんでもない種類あるので、
購入前にはひたすら各社モデルスペックの比較をしました。
これまで15年間、同社のW61を使ってましたが、
それと比べると一回り小型のスプレーガンです。
その分軽量で、かなり繊細な作業も可能。
それでもこいつのすごいのは、
このサイズのスプレーガンとは思えない、
広いスプレー範囲の設定が出来ること。
ボディの広い面の塗装から、
リペアなどのピンポイント塗装まで、
私の仕事にピッタリ!
・・・かどうかは、もうしばらく使ってみないとわかりません。
まずは早く「身体の一部」並みに
本能的に扱えるようにならねば。
ボディは目止めのウッドシーラーを塗布。
アルダー材は塗装をすると、
一気に赤い褐色系の色味が出ます。
メイプルやアッシュと比べ色味が暗いため、
明るい色のシースルー着色には不向きです。
一足先に塗装に入っているネックにはロゴも入り、
サンディングシーラーという下地塗料を乗せました。
ボディもサンディングを乗せたら一定期間乾燥させ、
次の工程に移ります。
塗装工程全般、思い通りに吹き付けをするのは難しいですが、
無条件に楽しい作業でもあります。